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リークシールサービス:シール材(コンパウンド)

シール材充填による漏れ止め


漏れ止めのために開発されたシール材は、運転温度、圧力に対応するのはもちろん、漏れを確実に止めるため流体耐性が必要です。

ファーマナイトでは長年の研究、実績データの分析から、目的に応じた最適なシール材を開発してきました。

シール材にはさまざまな種類があり、良好な漏れ止め結果を得るには適したシール材の選定が重要になります。

 

全ての温度域、流体で使える万能シール材は存在しないため、施工経験豊富な技術員が、施工に最適なシール材を選定します。

リークシールで使用するファーマナイトのシール材は、空間に充填することで流体の逃げ道を塞ぎ、新たな「パッキン」として働くことで漏れを止めます。

シール材自体には接着力がないので、装置の定期修理時に注入したバルブ、フランジ等の分解清掃が可能です。

  

右写真は分解時にフランジから取り出したシール材です。ボルト穴までシール材が注入されているのを確認できます。

フランジのワイヤー工法では、シール材はワイヤーとガスケットの隙間、およびボルト穴に充填され、配管の運転温度を利用して硬化します。

 

硬化したシール材は上写真のようにゴムパッキン状になっており、空間を充填することで漏れを止めます。

バルブグランド部のようにシール材が硬化すると操作できなくなる場合、注入するシール材は非硬化タイプのものになります。

シール材は硬化しないため、注入後のバルブ開閉操作が引き続き可能です。


 

シール材はグランドパッキンの隙間(上図オレンジ色)に充填されます。

1日何回も開閉操作するとシール材とステムの間に空間が発生する可能性がありますが、シール材は再注入可能なので再漏洩にも対応できます。


コンパウンドの種類

 

シール材には硬化するタイプと、非硬化タイプのシール材があります。


[硬化タイプのシール材(一部)]

  • イソプレン
  • ニトリル
  • EPDM
  • フルオロエラストマー

このタイプのシール材は硬化していない状態で注入され、運転温度によって硬化反応が始まります。

シール材に含まれる加硫剤または金属酸化材によって硬化し、高弾性ゴムに変化します。



[非硬化タイプのシール材(一部)]

  • 繊維(炭素、ガラス)および担体
  • テフロン(PTFE)

テフロンは耐薬品性に優れ、耐腐食性があるため化学プラント用にスティック状のシール材として成型加工されています。

また、750℃での使用実績のある高温用シール材は、ガラス繊維を母材として流動性を調整するためシリコングリスを添加して成型加工されています。



流体耐性確認表

漏れ止めの対象となる流体には、蒸気の他に強塩基、強酸、さらに極性流体が含まれています。

シール材には高温、高圧化でこれらの流体に耐性を持つことが求められ、次期定期修理までの確実な耐久性能が必要です。

ファーマナイトでは1920年代のリークシール技術開発時からシール材の研究・開発を続けており、90年以上のノウハウを蓄積しています。

 

近年も様々なシール材が試作されており750℃を超える環境でも使用できるシール材が製品化されました。

また、-200℃でも使用できるシール材も導入されており、すでに極低温化での使用実績もあります。

施工時の温度・圧力によってはシール材の流体耐性が制限される恐れがあります。

そのため、リークシール施工前に施工条件下での流体耐性チェックを行っており、高い耐久性能を持つシール材を選定します。


流体耐性確認表からは約1,500種類の流体における耐性を確認できます。


アメリカ、ヨーロッパ、アジアパシフィック地区それぞれに技術拠点があり、化学者によって流体の耐久性をすぐに確認できる体制を取っているため、新規の流体でも高い信頼性を持つシール材を選定できます。


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