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タイプ別の治具選定

蒸気の逃げ道を塞ぐだけ?

リークシール施工で使用する治具は、シール材注入空間を確保するために製作されています。

求められるのは運転状態を維持したままでの漏れ止めですが、治具と配管(装置)の隙間からシール材が抜けないこと、更に注入圧力で装置を破壊しないことが求められます。

いくつかの治具形状から、下記のステップに従って最適な治具を選定します。

 

  1. 対象配管(装置)の形状、外径
  2. 運転条件(圧力、温度、流体等)
  3. 干渉する障害物の有無
  4. 納期

 

シール材の注入圧によって配管(装置)が破壊されないこと、および治具本体/ボルトが破壊されないことを強度計算によって確認しているため、次期定期修理までの安全な装置運転継続を可能にします。

また、施工前にシール材の注入圧および注入量の計算を行い、装置運転に影響がなく確実に施工できることを確認しています。

フランジボルトの強度が不足している場合-3枚組クランプ

 

クランプによってフランジ漏れを補修する場合の問題点は、シール材の注入圧力によってフランジが開く方向に力がかかり、ボルト破断の可能性がある点です。

シール材注入時にフランジボルトに応力がかかる

 

 

ボルト強度を補う必要があれば、フランジの外側にもクランプを追加配置する3枚組のクランプを採用します。

外側のクランプ(下図緑色)がボルトに掛かる応力を削減するため、装置の運転状態を維持したまま、安全にシール材の注入が行えるようになります。

 

3枚組のクランプによりボルトにかかる応力を削減することが可能

3枚組クランプは、シンプルな構造ながらボルトに掛かる応力を減らすことができます。

 

漏れ止めで使用する3枚組クランプの断面図

 

漏洩をそのままにしておくと、温度・圧力の変動が大きくなり、ライン停止による生産機会損失をまねく恐れがあります。

治具による漏れ止めによって、故障対応、緊急停止から解放され、次期定期修理まで運転を継続できます。

 

事例:ドレン管の溶接線が割れて蒸気漏れが発生

 

大径管から分岐するドレン管の溶接線が割れ、蒸気漏れが発生しました。

内部圧力によって蒸気が噴き出すため、溶接線の割れが拡大する恐れがあります。

漏れが拡大すれば、生産ラインを止めて対応する必要があるかもしれません。

溶接線が割れ、噴き出す蒸気によって溶接線が削られますます漏れ量が増加

本管とドレン管を囲うような治具を製作するとコストと納期がかかるため、漏れ箇所をピンポイントで塞ぐ鞍型の治具(下図薄青色)を製作します。

治具を取付け後に、シール材(下図赤色)を注入することにより、蒸気の逃げ道が塞がります。

さらにパッキン(下図青色)が取り付けられているため、2重のシールによって蒸気漏れを完全に止めることができました。


蒸気漏れを止めのためパッキン付の治具を取付け、シール材を注入して蒸気の逃げ道を塞ぐファーマナイトのリークシール工法

治具取付けによって蒸気漏れが止まり、圧力が安定するようになりました。

装置の緊急停止を避けることができ、ライン停止で生じる損害を回避できます。


溶接線割れからの蒸気漏れを治具で止める

 

万一再漏洩した場合でもシール材の再注入で対応できるため、生産性を下げることなく安定生産を維持することでファーマナイト社のリークシール工法は高評価を得ています。

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