治具(ボックス / クランプ)を用いた漏れ止め施工

ファーマナイト工法による漏れ止めでは、流体の通り道を注入したシール材が埋めることで漏れを止めます。そのため、シール材の注入圧力+内部流体の圧力保持が漏れ止めには欠かせません。「バルブグランド」「バルブボンネット」「フランジのワイヤー工法」では、バルブ本体、またはかしめたワイヤーが圧力保持の役割を果たしますが、注入空間が確保できない場合は、高精度で製作した治具(ボックス/クランプ)が圧力保持の役割を果たします。治具の活用により、パイプ、エルボ、ティーなどからのリークシールが可能となり、装置を止めずに運転状態を維持したままでの漏れ止めにより、生産の維持、緊急停止の回避によるコスト低減にも貢献します。

治具を用いた漏れ止め工法の概略3D図

装置形状に合わせた治具製作による漏れ止め

ファーマナイトでは、30年以上の施工実績を通じて得られた経験から、装置毎の運転条件、圧力や温度などに合わせて最適な治具を設計します。高精度の治具を設計するために、現場での測定後の治具製作期間が必要となるため、施工まで最短で1週間程度の時間が必要となります。複雑な形状の対象物での施工実績も豊富にあるため、治具が適用可能かどうかわからない段階でもお気軽にご相談ください。当社では、3DCADの活用により治具と装置の干渉を事前に確認することもできます。

治具の構造と特長

フランジからの漏れをボックス治具で止めるため、シール材を注入している概略図

シール材とパッキンで圧力保持

ボックスにはシール材注入用の溝が加工されており、配管との接触面にはパッキン溝が両側からシール材注入溝を挟むように設計されています。

シール材(左図オレンジ色)は、ボックスの合わせ面および配管との接触面に充填され、新しいガスケット層を形成することで流体の通り道を塞ぎます。


 

漏れ止め治具の内部構造

さらに、パッキン(左図青色)がボルト締付けによって潰されて配管と治具の隙間を完全になくすことで、シール材の注入圧+内圧を保持します。

シール材が配管内に混入しないため、流量変化のない安定した運転を継続できます。施工時には、一切の火気を使用しないため、安全に配慮する必要のある製油所や化学プラント内の装置に最適です。


 

漏れ止め施工の治具。様々な形状に対応しています

ファーマナイトは、プラント配管の様々な箇所からの漏洩に対して、最善の治具を提案し、装置の緊急停止の防止、生産期間の損失防止により、安定したプラントの操業を支援します。

参考図

形状3D図
パイプ(カットモデル) パイプからの漏れを治具で止める
TEE ティー管からの漏れを治具で止める
TEE(カットモデル) ティー継手からのリークシール治具のカットモデル
90°エルボ エルボからの漏れ止め治具
エンドフランジ エンドフランジからの漏れを治具を用いて止める
バルブ本体 バルブ本体からの漏れをファーマナイト工法(ボックス)によって止める
バルブ本体
(カットモデル)
 バルブ本体の漏れを止めるボックスのカットモデル
クランプ(フランジ) フランジからの漏れをクランプで止める
クランプ(フランジ)
(カットモデル)
 フランジ間からの漏れをクランプ治具で止める

治具は装置形状に合わせて製作可能です。詳細についてはお近くの営業所へお問い合わせ下さい。

改善事例

バルブ本体が腐食により貫通し、蒸気漏れが発生しました。ライン停止後のバルブ交換では、生産の停止に加えバルブの取外しと補修費用も発生するため負担もより大きくなります。ファーマナイトの治具を使用し、運転状態のままで蒸気漏れを止めた事例です。

バルブ本体からの漏れ止めの施工事例

治具はバルブの形状に合わせて一点ごとに製作するため、どうしても加工費が高くなりますが、装置緊急停止を避け、生産を維持できることを考えれば十分に費用対効果が得られます。漏れを止めるため、圧力・温度が安定し、次期定期修理まで安心して装置を使うことができ、生産性向上につながります。

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